どうも、ゲーム熱が再開している神田です。
今回の選手図鑑は「壊しのベビーフェイス」や「足立区のヤンキー」のキャッチフレーズでもお馴染みの、武居由樹選手ですᕦ(ò_óˇ)ᕤ!
好青年オーラを撒き散らしながら、今やK-1の顔とも言える程の知名度を誇る武居選手。疑い様のない実力でメキメキと進化しながら、ファンを絶賛増産中。
「壊し」と例えられる戦闘スタイルや、「ヤンキー」と付けられた所以など、気になる武居選手のプロフィールをまとめてご紹介していきます!
武居由樹選手とは!
優しい表情に、母性をくすぐるベビーフェイス。
更に、礼儀が正しくマイクアピールも「可愛い」と称賛の台風を起こしまくっている武居選手ですが、その実力は可愛いとは遠くかけ離れています。
アマチュア時代では、あの那須川天心選手とドロー判定の戦績を残している程。
まずはその一切可愛くない実力を裏付ける戦績や、所属ジムのアレコレを見ていきましょう。
プロフィール
生年月日:1996年7月12日(かに座)
出身:東京都足立区
血液型:B型
身長:170cm
体重:55kg(スーパーバンタム級)
軽量級ならではの速さ、そして階級に見合わないパワー。恐らく55kg階級では、今のところ国内で3本の指に入るのではないかと…。
超個人的見解ですが、多くの人は頷いてくれるんじゃないかと思っています。
2014年18歳の頃にKrushでデビューし、強烈な左ボディで1RK.O.勝利。
続く2,3戦目に黒星を喫して以降は全勝です。その数20連以上。更にK.O.率は75%オーバー。もう、はっきり言って相当強いです。
なんというか、試合の度に目に見えて強くなってくるんですよ。成長速度が凄まじいと言うのでしょうか、精神的にも安定しているからこそのパフォーマンスなのかなっと思います。
(2020年現在)
POWER OF DREAM所属
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パワーオブドリームと言えば、武居選手!
武居選手と言えば、パワーオブドリーム!
と、格闘ファンであれば声を揃えて言うジム「POWER OF DREAM」とは、足立区にあるキックボクシングジムになります。
2019年にK-1 WORLD GPフェザー級王者に輝いた江川優生選手も所属するジムですね。
武居選手は10歳の頃から、このパワーオブドリームの会長である古川誠一さんの下に住み込み、トレーニングを続けています。
練習は週に6~7日で、試合前は毎日との事。3部練でトータル大体8時間程と…想像しただけで筋肉痛が起こりそうです。
第二代K-1WORLD GP スーパーバンタム級王者
トーナメント優勝することができました!
応援ありがとうございました!
オルデン選手、石田選手、久保選手ありがとうございました。
もっともっと強くなります!
これからも応援よろしくお願いします!#k1_wgp #夢之力 #武居由樹 pic.twitter.com/GeHXNX7PPU— 武居 由樹 Yoshiki Takei (@tankiti000) April 22, 2017
2017年4月に開催された「K-1 WORLD GP 2017 JAPAN」
武居選手は、初代Krush-53kg王者の証であるベルトを背負ってこの大会に臨みました。
結果は1,2回戦K.O.勝利、決勝フルマークの判定勝利と、見事にスーパーバンタム級の王座も獲得です。
主戦場である53kg級から一つ階級を上げての戦場という事で、注目度も抜群の中、プレッシャーも体格差も跳ね返し圧巻の実力を見せつけました。
武居由樹という名前を、更に深く格闘ファンに刻みつけた大会だったのではないかと思います。
そして飛躍の年となったこの2017年では5戦5勝4K.O.と…軽量級ながらも「倒す試合」を量産し、K-1らしさを発揮した事で【K-1 AWARDS 2017】のMVPをも受賞します。
K-1 AWARDS 2017
最優秀選手賞頂きました。
また大きな賞を頂けるよう2018年も頑張ります。
ありがとうございました!!#k1_wgp pic.twitter.com/c6gXC2RDKB— 武居 由樹 Yoshiki Takei (@tankiti000) January 14, 2018
この件については、武尊選手も悔しがる程と…まさに55kg級のK-1看板選手感です。
武居選手の壮絶な生い立ち
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華がある派手な試合、文句無しの実力、勿論こういった理由からも支持を得ているのは紛れもない事実です。
しかし武居選手の人気の理由はきっとそれだけではありません。
彼の生い立ちや、過去のエピソード、そして更生した「現在」があるからこそとも言えるでしょう。
更生?何かあったの?と気になる幼少の頃の武居青年を続けてご紹介していきます。
悪ガキ!母親の財布から150万を盗む
実は武居選手、小さい頃から「盗み癖」があったんです。
母子家庭で育った武居選手。そして女手一つで武居選手を育ててきたお母様。
お母様は『子供に辛い思いはさせたくない』という思いから、昼夜働きに出ていました。そんな母親と触れ合う時間が少ない寂しさ、構って欲しい思いから、徐々に盗みを働く様になってしまう武居青年。
母親のお金は当たり前に、なんと他人のお金まで手をつけては、ゲーム代や遊び代に使う日々を重ねてしまいます。
注意しても盗み癖は治らず、母親の財布から毎日1万円位抜いていたそう。
その総額なんと約150万円。
お母様は、武居選手の首を絞め落とした過去がある位に、追い詰められていた事を語っています。それでもいくら注意しても盗みを働く息子に、親子心中をも決断してしまうんですね。
そしてお世話になった人へ『息子を殺して私も死ぬ。今までありがとう』と連絡を入れたそう。
そこで知人に紹介されたのが、POWER OF DREAMの古川誠一会長でした。
壮絶な生い立ちが「ノンフィクション」で放送
『俺がその子を更生させてやる』
古川会長は、当時10歳の武居青年を自宅に住まわせ更生させていきます。
武居青年の他にも同じ目的で数名預かっていたみたいですが、奥様も会長の行動に『最初は驚いたけど、皆良い子だし全然気にならない』と大海の心で容認。
朝練をこなし学校に行き、帰宅後にまたトレーニングと…厳しいですが愛のある共同生活で、武居青年は徐々に更生していきます。
そんな生い立ちがフジテレビの「ザ・ノンフィクション」で放送されました。それも3回もです。
1回目は2011年9月に放送された「ザ・ノンフィクション 悪ガキ ガチンコ物語」
2回目はそれから3年後の2014年9月に放送された「ザ・ノンフィクション 悪ガキ ガチンコ物語 4年後の決心」
いずれも武居選手のこれまでのストーリーに焦点があてられていました。
3回目はそれから約2年半後、2017年1月に放送された「ザ・ノンフィクション 足立区 悪ガキ伝説〜7年のキセキ〜」
こちらはこれまでの内容に加え、Krush-53kg級王者に輝いた軌跡を描いたものでした。
ジムで居住を共にする仲間達や古川会長との絆、お母様への感謝、そしてチャンピオンへ…といった悪ガキの成長という感動のエピソード。
格闘オタク以外にも、多くの人の心を掴んだ事は間違いないでしょう。
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ザ・ノンフィクション
足立区悪ガキ伝説
4月10日25時40分より東海テレビにて放送されます!
前回の放送を見れなかった関東以外の方是非ご視聴ください👊 pic.twitter.com/k26V2RzXJZ— 武居 由樹 Yoshiki Takei (@tankiti000) March 28, 2017
武居選手のバックボーン
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古川会長に”肉体的な強さ”以外に、”人間としての強さ” もビシビシしごかれてきた武居選手。
もはや「武居選手のバックボーンってキックだよね」というより「武居選手のバックボーンって古川会長だよね」の方が、言葉は変ですが…何だかしっくり来る程です。
そんな会長をバックボーンに持つ武居選手をもっと紐解いていきましょう。
格闘歴
武居選手が古川会長の下に引き取られたのは10歳の頃なので、キック歴は10年以上になりますね!
高校時代にはボクシング部の主将を任されたり、大学から推薦の話も出ていたそう。
また、基本的にトレーニングメニューは全て会長が考えているとの事ですが…昔不良をしていた会長、実はプロボクサーの道を志した事があったり、ボクシングジムの運営経験をも持っている方なんですよ。
ですのでパワーオブドリームはキックボクシングジムですが、トレーニングメニューやパンチの指導など少しボクシング寄りなのかもしれません。
ファイトスタイル
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サウスポーの武居選手、軽量級らしかぬハードパンチャー具合で、いずれも派手で豪快な試合が多いです。
53kg級でも上位に入るスピードを残しつつ、55kgを主戦場にしている訳ですから…とんでもない猛者ですよ。
両拳の威力はスピードとパワーの両方を兼ね揃え、攻撃の散らし方も綺麗です。膝なんか「あれ?膝ジャブってあるっけ?」と言わんばかりに放っていきますし、崩しにいくまでのコンビネーションがやっぱり上手ですかね。
ラッシュからの決定打ではハイを交えたりアッパーを繰り出したり…この隙間を縫う様なアッパーが出せる事は、しっかり相手を捉えK.O.に持っていくイメージが出来ている証拠だと思います。
また、ラウンドステップを生かしながら距離を測る所為から冷静さも感じられますし、自分のペースに持ち込むのがナチュラル過ぎる印象です。
「何か一つが飛び抜けて凄い」と言うより「全体的なレベルが高い」イメージでしょうか。
更に「試合の度に弱点が強化されている」点からも、精度の高い練習を積んでいる事が伺えます。経験値3倍スキルでも発動させているのかもしれません。
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武居選手の印象的な試合
そんな壊しのベビーフェイスこと武居選手の壊し具合が分かる試合がこちらです!!
【玖村修平vs武居由樹】
2019年のK-1 WORLD GP
スーパーバンタム級世界最強決定トーナメントの準決勝ですね。
ちょっともう技が洗練され過ぎちゃいませんかね?
まずファーストダウン、流れる様なハイからバックハンドブローがクリーンヒット。ハイをスウェーで交わしたと思った次の瞬間、遠心力たっぷりの裏拳が顔面を襲ってくる二段構えとなっております。
続くダウンで顎を打ち抜き、そのままK.O.勝利を収めています。いやぁガッッツリ肩入れた右ですね怖すぎます。
フェイントの嵐に、離れ際の打ち込み、反応の早さ、どれをとってもレベルが非常に高すぎて開いた口が塞がらない状態です本当。
アッパーの連撃って出来るもんなんですね。
因みに武居選手、この日に行われたトーナメント全3試合全てK.O.勝利です。
見事に防衛も果たし、文句のカケラも出ない試合っぷりは「進撃の武居」というタイトルで漫画が描けそうな程です。
まとめ
いかがでしたでしょうか!
「足立区からきました、パワーオブドリームの武居由樹です」
といった礼儀正しく可愛いマイクアピールとは真逆の実力とファイトスタイルで、ファンを沸かし続ける強き若者!
育った背景や背負っている過去、未来の子供達に夢を与え続けられるスター性のある存在。気にかけない方が無理な話ですよね。
今後もベルトの価値を上げ続け、更に更に盛り上げていってくれる事は間違いないでしょう。もしかしたら何年か後、何十年か後に、またノンフィクションでも武居選手の姿が見られるかもしれませんね(^ ^)
(最後に今騒がれている天心vs武尊よりも、個人的には階級も合っている武居vs天心が見たいなと思っているのは内緒です。)
堀口選手とお食事させていただきました!
かっこよかった🔥 pic.twitter.com/6xYtdAvK1e— 武居 由樹 Yoshiki Takei (@tankiti000) May 9, 2018
(↑おまけ。意外な組み合わせです。)
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