こんにちは、花粉が憎い神田です。
本日は、バンタム級四天王とも呼ばれライジンでも活躍中の修斗からの刺客。
間違いなくMMAトップクラスの技術を誇る、扇久保博正選手についてご紹介していきます!
その強さやファイトスタイル、歩んできた格闘道とはᕦ(ò_óˇ)ᕤ!
扇久保博正選手とは

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実は石渡伸太郎選手と生き別れの双子です。
…というのは冗談ですが、石渡選手がパンクラスのキングだとするなら、扇久保選手は修斗のキングとも言える程の実績を誇るファイターです。
まずはプロフィールと共に、その輝かしい戦績を見ていきましょう。
プロフィール
生年月日:1987年4月1日
出身:岩手県久慈市
血液型:A型
身長:161cm
体重:~61kg(バンタム級)
所属:パラエストラ松戸
パラエストラと言えば、有名も有名な総合格闘技道場ですね。
日本柔術界の父と名高い中井祐樹さんによって設立され、東京を本部とし全国各地に存在します。
中でもパラエストラ松戸は、元ONE世界ストロー級・元修斗世界フライ級王者である内藤のび太選手や、男女共に人気のある浅倉カンナ選手も所属しています。
名門パラエストラで培ってきた技術と根性、泥水をすすってでも生き残ってやろう!と思わせる程の覚悟と闘気を纏いながら、地位・名声を博した修斗のトップランカーである扇久保選手!
中々にドラマがある道のり、どんなタイトルを獲得しているのでしょうか。
修斗世界フライ級王者
出典:MMA PLANETより引用
2014年の2~10月にかけて開催されたVJT大会フライ級8人制トーナメントで優勝、修斗の世界フライ級王者に輝きます。
右手首脱臼の手術をしていた事もあり、扇久保選手にとっては約1年ぶりの復帰戦となった一回戦目。
初めてフライ級まで体重を落とした事による減量のキツさや、その他コンディションの面から、3R中にスタミナも切れて気持ちも折れてしまっていた事、後に清々しくぶっちゃけています。
それでも準決勝に一本勝ちで何とか自信を取り戻し、いざ決勝へ駒を進めたのですが…
この準決勝試合の1ヶ月前、実は手術した手首をまた負傷してしまっていたんですね。
『右手を使えない中での準決勝一本勝ち』という事もあって自信を取り戻した面もあるのでしょうが、決勝戦でも負傷した右手首は治らずに右手が使えない状態で試合をする事に。
迎えた決勝戦、相手はシーザー・スクラヴォス選手。
K.O.負けなし、一本勝ち率90%超え、一回戦目で優勝候補を秒殺するレベルの実力者でした。
出典:BOUT REVIEWより引用
そこで扇久保選手の戦術の要になったのが「蹴り」だったんですね。
元々極真空手出身の扇久保選手は、原点回帰の様に蹴りを練習して、独自のスタイルを確立させたそう。
この決勝戦でもバンバンローキックを効かせまくって、5分5Rを戦い抜き完封勝利を果たします。
復帰からの自信喪失、怪我からの独自スタイルの確立、トーナメントを制した事による自信回復、などなど…このフライ級のベルトは扇久保選手にとって、とてもの重みがあるベルトだったのではないでしょうか(^ ^)
その一連の気持ち、弱い部分も隠さず語れるところが人間味があって魅力的ですね。
Ameba出典:扇久保博正選手のブログより引用
修斗世界バンタム級王者
フライ級のベルトを巻くだけでは終わらないのが扇久保博正。
2016年の修斗世界バンタム級王者決定戦で菅原雅顕選手に5Rフロントスリーパーホールドで1本勝ち。
修斗史上2人目となる二回級制覇を達成したのです。
パウンドはガンガン落とすわ、インローやハイキックは飛ばしまくるわ、失神させるわ…と、終始扇久保選手のペースで試合は進み、圧巻の強さを見せつけました。

歓声が沸き起こる様な見所盛りだくさんの内容を5Rフルに使って体現し、そのまま判定に持ち込むかと思いきや試合終了残り12秒でガッチリ決まったチョーク。
バンタム級のタイトルマッチに相応しい、誰もが認める強さを披露した試合だったのではないでしょうか。
そして、こういった贅沢な流れの試合が出来る点も魅力の一つだと思います。
扇久保博正選手のバックボーンと歴史
綺麗な一本やテイクダウンの上手さから生粋のグラップラーかと思いがちですが、普通にスタンドも出来るのが扇久保選手。
諦める事を知らないそのファイトスタイルは、心を熱くさせる試合が出来るファイター上位に食い込む事でしょう。
格闘歴
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4歳の頃から高校卒業まで極真空手を学んでいた扇久保選手、空手の文化・作法でもある十字礼(顔前で両腕を十字に組んでから下へ払う様に振り下ろす押忍!って奴です)をしてから、リングインする事でも知られています。
高校卒業と同時に上京し、現ジムであるパラエストラ松戸にて日々練習に励み、2006年の19歳の時にプロデビューを果たします。
その翌年に修斗フェザー級の新人王トーナメントに出場し、しっかりと優勝。
MMAを主戦場にするファイターは、割と色々な場を戦場にしている印象がありますが、扇久保選手はRIZINに参戦するまでは修斗一本の格闘歴なんですね(^ ^)!
vs堀口恭司!2018年RIZIN.11
実は扇久保選手はフライ・バンタムのみならず、2012年にフェザー級の王者に輝いた過去をも持っているんです。
このフェザー級のベルトは、過去に対戦して負けてしまった相手からリベンジマッチを成功させて獲得したタイトルでしたので、扇久保選手にとっても価値のあるベルトだった筈。
そのベルトを賭けて翌年に組まれたフェザー級の試合の挑戦者…それがあの堀口恭司選手でした。
出典:BOUT REVIEWより引用
結果は2R目、堀口選手のスリーパーホールドによる一本勝ち。
扇久保選手は王座陥落となってしまいます。
同年、堀口選手はUFCと契約し主戦場を海外へ移してしまったので…その後修斗で二人が対戦する事はありませんでした。
いや、扇久保選手はもう相当、半端じゃなく悔しかったと思います。
そして4年後、日本の格闘界を盛り上げる為にアメリカから舞い戻ってきた堀口選手が選んだ舞台が「RIZIN」
そのRIZINで再び両者が激突する事になったのです。それがRIZIN.11ですね。
結果としては5分3R戦い抜き、判定で敗れてしまいました。
が、会場は扇久保コールが巻き起こる場面もあったり、緊張感溢れる本当に素晴らしい内容でした。
絶対に勝つという執念が痛いほど伝わってきましたし、この試合で扇久保選手のファンになった方多いんじゃないでしょうかねᕦ(ò_óˇ)ᕤ
この生き方というか、生き様も石渡選手に重なります。
ファイトスタイル
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割と低めの重心にオーソドックスな構え。
前手を伸ばしてディフェンスを固め、距離を測りながらも、嫌なローやキレのあるハイで確実に相手のテンポを壊していきます。
カウンターを狙いにいくと言うよりは、自らが攻撃を仕掛けて攻め崩す事が出来る選手ですね。
意外にもブンブン丸要素がある右フックは半端無い威力なのは見ていても分かりますし、単純に力が強いイメージでしょうか、「響いて揺れる」より「硬くて痛い」打撃を放っている印象が強いです。
からの恐れを知らないタックルは、1度2度切られた位じゃ諦めない蟻地獄の様なしつこさを持っています。
しつこいと言うと聞こえが良く無いかもしれませんが、ガツガツのストライカーに対し、打撃を貰う事を恐れずに食いつく勇気は皆発揮できるものではありません。
踏ん張りが凄く、タフさも兼ねているので…きっとそれだけでも相手にとってはプレッシャーになっているのではないでしょうか。
個人的には「肉を切らせて骨を断つ」ファイトをする選手だと思っています(^ ^)
扇久保博正選手のプライベート
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趣味に練習とアンサーする程に格闘技に真面目な扇久保選手ですが、プライベートな面も続けて少しご紹介していきます。
一般女性と結婚するも離婚、子供は元嫁へ
扇久保選手が結婚したのは2011年の事。
翌年の2012年には初のお子様も誕生し、恐らく元奥様との間には2人の子供がいると思われます。
2012年と言えば修斗フェザー級の王者にも輝いた年ですし、きっとこの先も同じ様に幸せが続いていくんだと…本人を含む誰もが疑わなかったと思います。
ですが格闘技に同じく、結婚生活にも絶対は無いのですね。
2016年の「The Ultimate Fighter」に出場し、帰国した直後に「離婚してほしい」と奥様に告げられた事を【RIZIN CONFESSIONS#15】内で語っています。
なんでも、もう格闘家の妻は続けられないと言われたとか…辛すぎますね。
また今でも入場の際には子供の顔が浮かぶらしく、悲しみから写真も捨ててしまったと語っている事から…相当ショックだった事も分かります。
ですが一人暮らしでどん底を味わいながらも、格闘技を決して諦めないその姿。
きっと更に多くの人が扇久保選手を応援したくなったのではないでしょうか。
そして、そんな扇久保さんを見ててくれる人はファンだけではなかったのです。
9歳年下の美人彼女をGET
傷心しきっていた冬の心を溶かすのは、やはり真夏の熱い太陽しかありません。
そんな太陽が扇久保選手の元に今一度やってきたのです。しかも9歳年下のピチピチ美人の可愛い女性。
名を「京香」さんと言うその女性は、扇久保選手のTwitterやRIZIN CONFESSIONSにも登場しています。
また応援に来ている姿が、会場のモニターに映し出されたりしていました。
出典YouTube:RIZIN CONFESSIONS#41より引用
出典YouTube:RIZIN CONFESSIONS#55より引用
試合前の事前アンケートでは「一番辛かった事」の項目に、「離婚がつらかった」と返す扇久保選手。
しかし「でも今はもう乗り越えました。今は最愛の人がいます」と語っています。
そう思える程に、京香さんが力強く支えているのでしょう…尊いですわ…。
京香さんからは「おぎちゃん」と呼ばれているらしく、安定した仲良しぶりも発揮している印象ですので、このままお二人には幸せでいて欲しいですね。
扇久保博正選手の印象的な試合
そんなバンタム級四天王と称され、修斗のキングとも言える扇久保選手の熱い試合がこちらです!(公式にUPされるまではリンクですみません;;)
2019年のRIZIN.21の試合ですね。
大丈夫でしょうか?
見分け付いてますでしょうか?
茶髪の緑パンツが扇久保選手ですよ( ・∇・)!
打撃の強い石渡選手を相手に、リングを広く使って負けじと応戦し、チャンスを作ってテイクダウン…
1R目からバチバチの攻防が展開される手に汗握る試合となっています。
火山のようなお互いの熱い気持ちが終始伝わる内容ですね。
判定も割れ、最後のレフェリーのジャッジ待ちの瞬間と言ったら…!
会場に観戦に行っていた私の心臓まで口から出そうでした。
まとめ
いかがでしたでしょうか!!
栄光もどん底も味わい、それでも格闘技に魅了され続けて止まない真に芯のあるファイター。
見事石渡選手との激闘を制した扇久保選手は、現RIZINバンタム級王者であるマネル・ケイプ選手とのタイトルマッチが決定しています。
番狂わせパラダイスが勃発しているこのバンタム級、予想を超越する選手達のファイトには期待するばかりです。
タイトルマッチは勿論の事、堀口選手への3度目のリベンジの行方もとっても気になりますよね!
今後も修斗にRIZIN…更にその先の可能性もまだ見える実力のある選手だと思いますので、チェックは必須です(^ ^)!
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