神田です。どうも。
総合格闘技、ボクシング、キックボクシング…数ある格闘競技の中に『階級』が存在する事は、格闘技に詳しくない方でもきっとご存知かと思います。
しかし例えば、フライ級からバンタム級に階級を上げ〜などと言われると、いまいちピンと来ない…という方も多いのではないでしょうか(^ ^)?
今回はそんな階級毎の体重や呼び方、各団体の階級設定に関してご説明していきます。
はじめに
階級制度
そもそも何故階級は設定されているのでしょうか。
もちろん体重が違えば当然、パワーやスピードも大きく変わってきます。だけどそんな2kg位、ボクシングに関しては何百gといった単位で刻まなくても良いんじゃ…と疑問を抱くの、凄く分かります。
しかしそんな数Kgや何百gの差が、プロ格闘家にとっては勝敗を分ける差になりうるのです。
これがごく一般の方なら気にも止めない数値でしょうが、それはあくまでも一般的な体格の人の場合です。プロ格闘家の身体は、体脂肪から筋力にいたるまで全然違います。それはあの無駄がない引き締まった身体を見ても分かります。
そして技術や身体能力等が互角の場合、その勝敗を分けるものは「体重差」です。特にMMAの場合はそうですね。
これがルールなしの喧嘩や公式なものでなければ、特に問題はないのでしょうが(あ…でも喧嘩はダメですよ)、格闘技はスポーツです。格闘技という競技でスポーツ枠に位置付けされるのであれば、求められるのは勿論『公平性』です。
50Kgの人vs100Kgの人の試合なんぞフェアじゃないですし、スポーツマンシップに欠けます。と同時に、そのようなマッチメイクはとても危険です。
ヘビー級や無差別級クラスの選手から放たれる攻撃は、いかに世界チャンピオンの王座であろうとも、階級が下なら死んでしまっても全然不思議ではない程に差があるのです。
そういった事から選手を守る為にも、格闘技に階級制度が設けられているのですね(^ ^)!
・格闘技はスポーツ!故に求められるのは公平性!
減量の辛さ
プロ格闘家は試合に向けて体重を調整する、いわゆる「減量」があります。
1ヶ月で10Kgもの減量をする方もいれば、5Kg程の減量をする方、選手によって差はあれど、その減量は一般人からみると想像を絶するものがあります。
サウナスーツでサウナなんて序の口です。元WBA世界3階級制覇でも有名なプロボクサー亀田興毅さんは、サウナ状態の部屋で3分3Rのシャドーをして追い込みをかけるという事も語っていました。
またガムを噛んで唾を出す「唾出し」と呼ばれる方法や、中には下剤を服用する選手もいる程です。
一般的な体型の方がダイエットをする、というものとは根本的に異なります。落とすもの、つまりは脂肪ですね。その脂肪がプロ格闘家の身体には全然ない為、水分で落とすしかありません。
これが格闘家の減量です。
故に減量中に脱水症状で倒れてしまうニュースもチラホラ目にします。一般的な方より、精神力も心も強いであろう格闘家ですら、こういった事態に陥ってしまう事もあるのです。
それ程までに減量はキツイですし、「やる事が当たり前」であれど決して「出来て当たり前」ではないという事です。
2階級以上制覇する事の凄さ
減量が辛ければ、その逆の増量は簡単なんじゃないか?とも思えますよね。
しかし、そこもなかなか簡単な話ではないのが階級を上げる事の難しさ。単純に体重を増やせば良いのであれば、食べれば問題ないです。
しかし、その方法でつくものが脂肪じゃ何も意味がありません。スピードも失われますし、パワーだってその階級に見劣りした結果になります。そして、水分を多く含む筋肉と違い脂肪には水分がない為、減量の際の加減も大きく変わってきてしまいます。
またその人の骨格や体格にあった「適正体重」も非常に大きく影響します。
身長180cm以上の男性の体重が55Kg以下だったりしたら…筋力がなく薄い身体ならあり得そうですが、普通に考えてそれはその人にあった体重とは言えませんよね。逆もまた然りです。
そういった体重の壁を、筋力を調整しながら変える事は決して容易ではありません。
各団体の階級紹介【立ち技】
K-1
名称 | 体重 | 現CP/有名選手 |
スーパーバンタム級 | -55Kg | 武居由樹選手 |
フェザー級 | -57.5Kg | 西京春馬選手 |
スーパーフェザー級 | -60Kg | 武尊選手
皇治選手 |
ライト級 | -62.5Kg | 林健太選手 |
スーパーライト級 | -65Kg | 安保留輝也選手 |
ウェルター級 | -67.5Kg | 久保優太選手 |
スーパーウェルター級 | -70Kg | 日菜太選手
木戸康裕選手 |
クルーザー級 | -90Kg | シナ・カリミアン選手 |
ヘビー級 | 無差別 | ロエル・マナート選手 |
Krush
名称 | 体重 | 現CP/有名選手 |
バンタム級 | -53Kg | 佐々木洵樹選手 |
スーパーバンタム級 | -55Kg | 玖村将史選手 |
フェザー級 | -57.5Kg | 江川優生選手 |
スーパーフェザー級 | -60Kg | レオナ・ペタス選手 |
ライト級 | -62.5Kg | ゴンナパー・ウィラサクレック選手 |
スーパーライト級 | -65Kg | 鈴木隼人選手 |
ウェルター級 | -67.5Kg | 木村”フィリップ”ミノル選手 |
スーパーウェルター級 | -70Kg | ジョーダン・ピケオー選手 |
クルーザー級 | -90Kg | K-Jee選手 |
ヘビー級 | 無差別 |
女子アトム級 | -45Kg | |
女子ミニマム級 | -48Kg | |
女子フライ級 | -52Kg | KANA選手 |
RISE
名称 | 体重 | 現CP/有名選手 |
スーパーフライ級 | -53Kg | 田丸辰選手 |
バンタム級 | -55Kg | 鈴木真彦選手 |
フェザー級 | -57.5Kg | 那須川天心選手
工藤政英選手 |
スーパーフェザー級 | -60Kg | チャンヒョン・リー選手 |
ライト級 | -63Kg | 白鳥大珠選手 |
スーパーライト級 | -65Kg | 山田洸誓選手 |
ウェルター級 | -67.5Kg | “ブラックパンサー”ベイノア選手 |
ミドル級 | -70Kg | イ・ソンヒョン選手 |
ヘビー級 | 無差別 |
KNOCK OUT・REVELS
現行のREBELSの階級区分を2~3年かけてKNOCK OUTと統一する方向(2019年11月時点)
また「スーパーバンタム級」が「55.5kg」に改称され、かつてのK-1・Krushのようになるとの事なので、今後暫くは契約体重で試合が行われると思います。
階級区分が明らかになったら追記します(^ ^)
シュートボクシング
名称 | 体重 | 現CP/有名選手 |
バンタム級 | -52.5Kg | |
スーパーバンタム級 | -55Kg | 植山征紀選手 |
フェザー級 | -57.5Kg | 笠原弘希選手 |
スーパーフェザー級 | -60Kg | 深田一樹選手 |
ライト級 | -62.5Kg | 西岡蓮太選手 |
スーパーライト級 | -65Kg | 海人選手 |
ウェルター級 | -67.5Kg | 奥山貴大選手 |
スーパーウェルター級 | -70Kg | アンディ・サワー選手
北斗拳太郎選手 |
ミドル級 | -72.5Kg | |
ヘビー級 | 80Kg以上 |
女子ミニマム級 | -48Kg | 田川女神選手 |
女子フライ級 | -51Kg | RENA選手 |
女子ライト級 | -63Kg | 未奈選手 |
各団体の階級紹介【総合】
RIZIN
名称 | 体重 | 有名選手 |
バンタム級 | -61Kg | 堀口恭司選手
朝倉海選手 |
ライト級 | -70Kg | トフィック・ムサエフ選手 矢地祐介選手 |
ライトヘビー級 | -93Kg |
※ライトヘビー級王者であったイリー・プロハースカ選手は、RIZIN20後ベルトを返上し、UFCとの契約を締結しました!
また今人気爆発中の朝倉未来選手もRIZINファイターです。未来選手の階級であるフェザー級のトーナメント開催に期待が募るばかりです!
女子スーパーアトム級 | -49Kg | 浜崎朱加選手
ハム・ソヒ選手 |
修斗
名称 | 体重 | 有名選手 |
ストロー級 | -52.2Kg | 猿田洋祐選手 |
フライ級 | -56.7Kg | 扇久保博正選手 |
バンタム級 | -61.2Kg | 佐藤将光選手
岡田遼選手 |
フェザー級 | -65.8Kg | 斎藤祐選手
TOMA選手 |
ライト級 | -70.3Kg | 松本光史選手 |
ウェルター級 | -77.1Kg | エルナニ・ペルペトゥオ選手 |
ミドル級 | -83.9Kg | シアー・バハドゥルザダ選手 |
ライトヘビー級 | -93Kg | |
ヘビー級 | -120.2Kg | |
スーパーヘビー級 | 120.2Kg以上 |
女子アトム級 | -47.6Kg | 浅倉カンナ選手 |
女子スーパーアトム級 | -50Kg | 黒部三奈選手 |
※スーパーアトム級関しては2019年11月24日に初のトーナメントが行われる為、発表にて正式な体重を記載します!
パンクラス
名称 | 体重 | 有名選手 |
ストロー級 | -52.2Kg | 北方大地選手
砂辺光久選手 |
フライ級 | -56.7Kg | 仙三選手 |
バンタム級 | -61.2Kg | 石渡伸太郎選手 |
フェザー級 | -65.8Kg | ナザレノ・マレガリエ選手
ISAO選手 |
ライト級 | -70.3Kg | 久米鷹介選手 |
ウェルター級 | -77.1Kg | グライコ・フランサ選手 |
ミドル級 | -83.9Kg | 新村優貴選手 |
ライトヘビー級 | -93Kg | |
ヘビー級 | -120.2Kg | |
スーパーヘビー級 | 120.2Kg以上 | ジョシュ・バーネット選手 |
アトム級 | -47.6Kg | 沙弥子 |
ストロー級 | -52.2Kg | ヴィヴィアニ・アロージョ選手
藤野恵美選手 |
フライ級 | -56.7Kg | シッジ・ホッシャ選手 |
バンタム級 | -61.2Kg | 東陽子選手 |
DEEP
名称 | 階級 | 有名選手 |
ストロー級 | -52.2Kg | 越智晴雄選手 |
フライ級 | -58.5Kg | 和田竜光選手 |
バンタム級 | -61.2Kg | 元谷友貴選手 |
フェザー級 | -65.8Kg | 弥益ドミネーター聡志選手 |
ライト級 | -70.3Kg | 武田 光司選手 |
ウェルター級 | -77.1Kg | 住村竜市朗選手 |
ミドル級 | -83.9Kg | 水野竜也選手 |
ライトヘビー級 | -93Kg | 中西良行選手 |
メガトン級 | 無差別 | ロッキーマルティネス選手 |
まとめ
以上有名な団体の階級一覧でした!
階級変更はちょこちょこあるので随時更新していきます(^ ^)
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